現在中学2年生の長男が小学3年生だった頃に、実家の母に勧められて自宅学習用に四谷大塚の「予習シリーズ」を購入した。その時購入したのは「予習シリーズ算数4年(上)」と「予習シリーズ計算4年(上)」の2冊。
数学の教員免許を持っている母は、10年ほど前までの30年弱の期間、自宅で小中学生に算数(数学)を教えていた。それは母が教員免許を持っていると知った私の友人の親御さんに、友人の算数の指導を頼まれたのがきっかけだった。
私も巻き込まれる形で私と友人2人のグループを指導するところから始まった算数塾だったが、私はほどなくして破門された(さて、なぜでしょう)。
その後、友人の友人や兄弟関係、そのまた友人や兄弟関係・・・という具合に「あそこのオバサンが算数(数学)を教えてくれるらしい」という噂が近所に広まり、30年の間に結構な人数を指導した実績がある。
母曰く「ほとんどボランティア」状態、塾に比べると破格の月謝で面倒を見ていたらしい。「学校の授業についていけない」「学校のテストで良い点が取りたい」という子達の補習塾的な役割だったが、30年もの間、生徒が少ない時期があっても途切れることがなかったところは我が母ながら尊敬する。
こんな事情があるので、私が子供に算数の問題の説明を求められて「うーーーん、お母さんも分からない・・(大汗)」という事態になるとそのまた母を頼ることがある。
とっくに現役を退いているお婆さんではあるが、まだ頭はハッキリしている。何より30年の蓄積があるからだろうか、今のところは私がどんな質問をしても明確な説明がすぐに返ってくる。そして毎回「数学的な思考ができないアンタ(←私)が適当に教えるのは良くないんじゃないの?」とダメ出しをされる。これでも中学数学くらいまでは苦労した記憶がないんだけどね・・・(その後は壊滅)
そんな私自身は中学受験の経験がないが、私の兄弟は私立中学を受験した。彼は6年生になる直前に突然「受験したい!」と言い出した。受験に必要な準備期間がそもそも足りなかったのだが、母が算数だけは3年生の頃から少しずつ教えていたようで(後から聞いて知ったのだが)6年生で入塾テストを受けた時に、算数の成績がずば抜けて良かったそうだ。その時母が算数を教えるのに使っていたのが四谷大塚の「予習シリーズ」というわけだ(ようやくたどり着いた)。
中学受験用のテキストなので学校の授業とは内容も進度も違うが、「予習シリーズ計算」の方は毎日コツコツ進めるのにとても良い教材だと思う。
テキストはとにかくシンプルでイラストや装飾がほとんどないところが(子供はともかく)私は気に入っている。そして、A4版で厚みが1センチ弱(200ページ前後)、開いた状態で書き込みがしやすい点も良い。

現在5年生の次男が、4年生の春休みまでに算数4年(上)を終えたので、5年生になったのだが算数4年(下)を購入した(長男の時は(上)で止まってしまって(下)まで進めなかったのよね・・・)。中学受験をする予定はないので、進み具合はこれで十分。4年(下)の目次を見てみると、小学校の算数の範囲がここまででほぼ終わっているようだ。中学受験する子ってすごい・・・。
そして、4年(下)をすっ飛ばしてウッカリ5年(上)を買ってしまっていたのだが、パラパラとめくってみたところ難易度がかなり高そう。本格的に受験勉強に突入、なのだろう。5年生以降のテキストについては、期限を決めず小学校を卒業するまでにやれるところまでやってみるかな・・・。この計画がうまくいけば、中学数学に移行してからかなり楽なのでは、と勝手に期待。
実際5年生のテキストの内容を見ると、つい最近中学生の長男が苦戦していた、食塩水の濃度の問題とか・・速さの問題とか・・・割合の問題とか・・・(←方程式の文章題でこれらがバンバン出てくる)これ、小学生の時にしっかりやっておけば今もうちょっと楽だったんじゃないの?と思うわけで。 どちらにしても、中学受験の算数は考えさせる、論理力を鍛える問題が多いので、この訓練は受験以外にもきっと役に立ってくれるはずだ。
長男には悪いが、兄の轍を踏ませないよう、弟の方には少し頑張らせてみようかな(・・という私の勝手な試みにいつまで子供が付き合ってくれることやら)。



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