塾通いを拒否する中学生のために、ここ1年ほど自宅学習に「スタディサプリ」を導入して様子を見ている(様子見期間が長くなってきた)。
スタディサプリの対象は、一般的に中学受験の準備を本格的に始める小学4年生から大学受験をする高校3年生。
小中高生対象の5教科(小学生は4教科)の講座以外にも、英検、公務員試験、簿記検定といった資格対策講座もあり、月額1980円で全ての講座が見放題なので活用の仕方によってはかなりコストパフォーマンスが良いのではないか。
・・が、なかなか親の思惑通りにはいかない(想定の範囲内)。
長男は5教科の中では「社会が一番好き(=得意)」なんだそうで、とりあえず中学生の社会の講座を(ときどき)視聴している。
中学生が勉強する社会は歴史・地理・公民の3分野に分かれており、この3分野の中学3年分の範囲をスタディサプリでは1人の講師が担当している。
この講師が伊藤賀一さんという方で、東進ハイスクールでの講師歴もあるらしい。
東進ハイスクールといえば私が子供の頃(ウン十年前・・・)、「名物講師」とか「カリスマ講師」などと言われタレントのようにもてはやされていた金ピカ先生が思い出される。
金ピカ先生はいわゆる「カリスマ講師」の走りだと思うが、最近だと有名なのは「今でしょ!」の林修先生、・・と言えば金ピカ先生を知らない人にも分かりやすいかと思う。
林修先生も東進ハイスクールの講師で、金ピカ先生ほどのインパクトはないけれど、もう何年も前からテレビで見ない日はないんじゃないか(最近はテレビをあまり見ないのでよくわからないが)。
スタディサプリの話に戻ると、子供がほぼ社会の講座しか視聴しないため私も社会の講座しか見たことがないが(ああもったいない)、伊藤賀一先生の講義は横で聞いていても面白いと感じる。
彼もやはり東進の名物講師的な何かだったのかな?と思い、経歴を見てみたところ、講師一本でやってきた人ではなかった。講師職から離れていた時期もあり、今までに経験した職種がなんと20以上、プロレスのリングアナウンサーまでやっている(現役)というから驚いた。
講師とアナウンサー・・・話術という点では共通している。
「圧倒的な話術で展開される迫力の講義」というのが伊藤賀一先生のキャッチコピーらしいが、その圧倒的な話術で興味を引き出され、その世界に引き込まれる、という体験は、ある意味講義で与えられる知識そのものよりも大事なのではないかと思う。
その講義をきっかけに「楽しい!」「面白い!」「もっと知りたい!」という気持ちが芽生えれば、その先自分1人で勉強をする原動力にもなるはず。
時代が違うとはいえ、昔は金ピカ先生の講座を取るために予備校に徹夜の行列ができたというのだから、力のある講師の講義を安い料金で家で聴くことができるなんて幸せじゃないか、「私が今の時代に学生だったら!」と羨ましく思うが、それは大人になった今だから言えることなのだろうか。
何でも良いけど、もったいないからもうちょっと活用して〜(元取りたい精神のみ)



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